

五月二日、東京都文京区根津のギャラリー・マルヒで開催されている、魚譜画家・長嶋氏の「魚の肖像Ⅱ」を見に行ってきました。

去年の個展の時は現地はお祭りで賑やかしい場所と思いましたが今回は普通の町って感じでした。


今回も水彩の滲みをを多用した絶妙なバランスの美しい魚達が部屋の壁面を飾っていた。



絵のモデルになった魚達を有りのままに表現していて、「これは水の中で遭遇した魚かな?」「これは水揚げされた魚がモデルかな?」と思わせる絵が混在している。

絵の中のハイライトな部分等は水の中の屈折した光を表現していて魚の柔らかさ等が上手く出ているように思えるた。



殻の色付けと足の甲殻部の質感の違いが絶妙な感じだ。


淡い色合いと絞まった色のバランスが美しかったのだが・・・


平面の絵の中に奥行きが見える。




縁取りの無い絵なので色彩の明るい魚だと全体的にボケた感じが出過ぎてしまってる。 自然のままの色彩を表現するのは難しいと感じる



フグは愛らしいな(笑)



イカも斑紋が綺麗に表現されている。 絶妙だ。
個人的な感想
絵と言うと今ではPCで作画する物が多い昨今、水彩の一発仕上げの絵は見ていて気持ちが良いです。 絵の中からも仕上げの対する緊張感が伝わってくる物も数多くあります。 筆先の柔らかさが反映される線は美しく、毛先から流れる顔料を溶いた水分が生地に広がる様も想像できる絵が自分は好きです。
少し物足りないと思う部分も・・・ 個人的に魚の持つ色彩の再現も大切だと思うのですが、個人的には魚を形つける骨格も重要だと考えています。 鰭等の外縁に向かって放射状に伸びる鰭条やその分岐もメリハリよく表現出来ていればと・・・
生意気な事書きましたがこれかも陰ながら応援したいと考えています。

今年はマルヒさんの畳の一角にあるスペースは畳で埋まってました(笑) 去年はシダが飾ってあったのに・・・ 去年の記事を参照して下さい。 →
4月10日の東京遠征 1(追記あり)
【魚の肖像 Ⅱ ひかりの海の魚たち】魚譜画家 長嶋祐成 個展 開催日 4月29日~5月7日
主催:
ギャラリー・マルヒ 〒113-0031 文京区根津2-33-1(月曜定休/祝日除)
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